フレイルとは高齢者の虚弱の事で、介護状態になる少し手前の状態です。
症状としては、疲れやすい・握力の低下・歩行速度の低下・体重減少・活動量の低下などが見られます。
パーキンソン病の方ではフレイルの状態になっている方が少なくありません。
フレイルの状態から介護状態にならない様にすることが重要です。
出来る範囲で運動をすること、身体バランスを良くすること、タンパク質を摂ることを心がけて下さい。
フレイルとは高齢者の虚弱の事で、介護状態になる少し手前の状態です。
症状としては、疲れやすい・握力の低下・歩行速度の低下・体重減少・活動量の低下などが見られます。
パーキンソン病の方ではフレイルの状態になっている方が少なくありません。
フレイルの状態から介護状態にならない様にすることが重要です。
出来る範囲で運動をすること、身体バランスを良くすること、タンパク質を摂ることを心がけて下さい。
パーキンソン病の方にお勧めの体操としてヨガがあります。
ヨガには様々なポーズがあります。
前傾姿勢の方にお勧めのポーズにはコブラのポーズと魚のポーズがあります。
コブラのポーズはうつぶせになって上半身を徐々に起こしていくというものです 。
魚のポーズは仰向けに寝て、首を後ろにそらし、頭頂部を床に着けるものです 。
です。
バランスを良くしたい場合には三角のポーズや立木のポーズが良いです。
三角のポーズは下肢を開いて体幹を左右どちらかに曲げ、同側の手は下に体側の手は上に挙げます。
立木のポーズは片足立ちをして上肢を拳上します。
体側の足は太ももの内側にしっかりとつけておきます。
ヨガはストレッチと似て筋肉の緊張を緩和しますが、更に気の流れを良くする効果もありますのでぜひお試し下さい。
ヨガを続けていると、鍼灸の効果が出やすくなる場合もあります。
以前のブログ(パーキンソン病に対して鍼灸が出来ること22)で前傾姿勢を改善するために股関節の治療を行なっていることを書きました。
現在は更に肩の内旋傾向を改善する治療と背骨の後方への動きを良くして猫背を解消する治療を加えています。
この治療により肩や背骨の硬さは軽減します。
鍼灸治療に合わせて背筋のトレーニングを行なっていただけると更に効果的です。
以前おすすめの食事としてLドーパが含まれているムクナ豆を取り上げました。
Lドーパを摂ると、脳内でドーパミンになります。
Lドーパになる前の物質としてフェニールアラニンという物質があります。
フェニールアラニンはアーモンド・落花生・卵・チーズ・かぼちゃ・じゃがいも・ごまなどに多く含まれます。
また、便秘でお悩みの方も多いと思います。
食物繊維を多く含む食べ物として、干し柿・プルーン・オートミール・ライ麦パン・いちじく・ゴボウなどがあります。
これらの食品を合わせてとられることをお勧めします。
Q.日常の生活で一番困るのは下肢が前に出ない「すくみ足」になることです。どうしたら良いでしょうか?
A. 当院の治療では頭部へのお灸ですくみ足を改善させています。
治療直後に改善することも少なくありません。
応急処置としてはT字杖(足元に横棒が出て来る)を使ったり、レーザーポインターを使うと良いでしょう。
良くある質問(1)薬について
Q.パーキンソン病に対して治療を受けています。症状が改善したら薬を止めたいと思っております。薬を止めることは出来ますか?
A..まず、自己判断で薬を極端に少なくしたり、止めたりしないようにして下さい。
悪性症候群といって急に薬を減量すると出現する症状があります。
症状としては、発熱・筋固縮・意識障害・自律神経症状などです。
薬の増減に対しては必ず主治医の先生に相談して下さい。
現在通院中の方で、症状が改善しているため薬を増やす予定だったが増やす必要が無くなった方がいらっしゃいます。
パーキンソン病の方は姿勢反射障害により、転倒することがあります。
転倒予防として平衡感覚を鍛える体操をすることをお勧めします。
万が一転倒し、打撲した際には鍼灸治療が有効です。
打撲部位周囲にハリをすることにより患部の血流が改善し、紫色になった皮膚が回復します。
また、痛みがある場合は鎮痛を目的としたハリを行ないます。
パーキンソン病の方では、変形性の関節症(手指・膝・腰・股関節など)や五十肩・外反母趾を合併している方が少なくありません。
この様な関節が硬くなったり動きが悪くなったりする疾患を合併していると、余計体の動きが悪く感じられます。
したがって関節症の症状を緩和することで体の動きが改善することが考えられます。
その方によって関節症の部位は異なりますので、当院ではオーダーメイドで施術を行なっております。
パーキンソン病の方のみならず、ほとんどすべての人が介護状態になりたくないと思っているでしょう。
介護状態の前段階をフレイルといいます。
虚弱な状態で、体重減少・握力低下(筋力低下に伴う)・歩行速度の低下・強い疲労感・活動性の低下の症状があります。
この様な状態になっているとしたら、進行させないこと、回復させることを目指して下さい。
具体的な方法としては、歩くこと・運動をすること・タンパク質を毎食摂取することを続けてみて下さい。
パーキンソン病では筋固縮があるため、関節が硬くなりやすいです。
膝の関節も例外ではありません。
膝の関節が硬くなるのには2種類あります。
1つは屈曲拘縮と言って膝が少し曲がったまま伸びない状態になっているものです。
まっすぐ立っていても膝が伸びないためももの筋肉が常時緊張してしまい、筋疲労を起こしやすいです。
もう1つは屈曲制限と言って膝を曲げても完全に曲がらないものです。
正座は出来ず、和式トイレも使うことが出来ません。
この様な症状はパーキンソン病とは関係なく、高齢になると起こりやすい症状です。
しかしパーキンソン病と合併すると、歩行時に前かがみの不良姿勢になりやすいため治療されることをお勧めします。
膝が伸びない屈曲拘縮・膝が曲がらない屈曲制限いずれに対しても頭にあるツボを使って施術していきます。