パーキンソン病に対して鍼灸が出来ること(9)

パーキンソン病の方の歩行は歩幅が狭く歩行速度が遅いというのが特徴です。

それ以外に2つの問題点があります。

1つ目はつま先で地面を蹴るという動作が欠けていることが多いことです。

これは足のアーチを作る筋肉(後脛骨筋など)の働きが低下していることが原因です。

2つ目はふくらはぎの筋肉(腓腹筋)のコリが強いことです。

歩行をすることにより脳の血流改善がするという研究が報告されていますが、歩幅が狭い・歩行速度が遅い・後方への蹴り動作がない・ふくらはぎの筋肉のコリが強い等の原因によりその効果が低下していることが考えられます。

当院では歩幅を広く歩行速度を高める治療以外に、足のアーチの作用を改善する治療、ふくらはぎの筋肉のコリを改善する治療を行なっております。

脳の血流が改善することにより、パーキンソンの症状のみならず、うつ症状や認知機能の向上も期待できます。