パーキンソン病に対して鍼灸が出来ること(16)五十肩

パーキンソン病と合併して五十肩の症状を訴えている方がいらっしゃいます。

パーキンソン病では筋肉が硬くなりますので関節の動きも悪くなる傾向があります。

したがって五十肩が合併すると肩の動きが一般の五十肩より悪くなってしまいます。

五十肩は鍼灸の適応症ですのでパーキンソン病の治療と五十肩の治療を合わせて行います。

五十肩には2種類の治療があります。

1つは痛みを緩和する治療です。

もう1つは肩の動きを改善する治療です。

状態に応じて治療法を選びます。

パーキンソン病に対して鍼灸が出来ること(15)

パーキンソン病の症状の中に手足のふるえというものがあります。

嚥下機能の低下などと違い体調不良と直結する症状ではありません。

しかし書字が上手くできない等仕事に影響する場合もあると思います。

手足のふるえは筋肉の過緊張を緩和する治療を行なうことで改善します。

パーキンソン病に対して鍼灸が出来ること(14)

パーキンソン病の方では精神不安が強い方もいらっしゃいます。

病気の事・将来の事など不安の種はあると思います。

当院ではパーキンソン病の症状を緩和し、QOL(生活の質)を高める治療を行なっております。

更に精神不安に有効な治療も行っております。

抗不安薬などの薬を出来るだけ使わず日々を過ごすことが出来るようサポートしていきたいと思っております。

パーキンソン病に対して鍼灸が出来ること(13)

パーキンソン病では尿のトラブル-頻尿-も少なくありません。

夜間頻尿があると睡眠が障害されてしまいます。

日中でも程度が強いと外出することが億劫になってしまいます。

頻尿に対して効果的なツボは中極・腎兪・次髎などで、お灸が有効です。

   

日常生活での注意点としては、カフェイン(特にコーヒー・紅茶)を控えること・腹部や腰を冷やさないこと・冷たい飲料を摂り過ぎないことです。

パーキンソン病に対して鍼灸が出来ること(12)

パーキンソン病では腰痛も合併している方が少なくありません。

前かがみの姿勢のため腰の筋肉に負担がかかっています。

特に背骨を支える筋肉への負担が大きいです。

実際に筋肉がカチカチになっています。

また元来腰椎に変形があったり、骨粗鬆症があったりする場合は、余計症状が強くなることもあります。

当院では腰痛の治療も行っております。

筋肉の問題・腰部の関節の問題・椎間板の問題に分けて治療します。

また腰痛を起こしやすい体質傾向として脾虚証があり、脾虚証の改善を目的とした治療も行っております。

腰痛の治療はパーキンソン病の治療と合わせて行うことが出来ます。

パーキンソン病に対して鍼灸が出来ること(11)

パーキンソン病では手指の動きが悪いという症状があります。

日常生活では箸を使いにくい・ボタンをはめにくいなどが挙げられます。

この症状はパーキンソン病による筋固縮(筋肉が硬いこと)によるものだけではなく、手指の変形性関節症(老化現象により手指の関節が硬くなっている)も合わさっている場合が多いです。

手指の関節が硬いところにパーキンソン病により指の協調運動が低下するとかなり動きが悪く感じられると思います。

鍼灸治療ではパーキンソン病による筋固縮に対する治療と手指の関節の動きを改善する治療を合わせていきます。

この2つの治療の併用により、かなり手指の動きが楽に感じられると思います。

パーキンソン病に対して鍼灸が出来ること(10)

パーキンソン病では嚥下機能が低下する場合があります。

その原因として舌・咽を動かす筋肉が硬くなり、協調運動が障害されるためと考えられます。

嚥下機能が低下すると誤嚥性肺炎のリスクが高まります。

当院では嚥下機能を高めるために、舌・咽を動かす筋肉の緊張を緩和する治療を行ないます。

誤嚥性肺炎の予防としては、口の中を清潔に保つ・食べ物に片栗粉などを使ってとろみをつけるなどがあります。

パーキンソン病に対して鍼灸が出来ること(9)

パーキンソン病の方の歩行は歩幅が狭く歩行速度が遅いというのが特徴です。

それ以外に2つの問題点があります。

1つ目はつま先で地面を蹴るという動作が欠けていることが多いことです。

これは足のアーチを作る筋肉(後脛骨筋など)の働きが低下していることが原因です。

2つ目はふくらはぎの筋肉(腓腹筋)のコリが強いことです。

歩行をすることにより脳の血流改善がするという研究が報告されていますが、歩幅が狭い・歩行速度が遅い・後方への蹴り動作がない・ふくらはぎの筋肉のコリが強い等の原因によりその効果が低下していることが考えられます。

当院では歩幅を広く歩行速度を高める治療以外に、足のアーチの作用を改善する治療、ふくらはぎの筋肉のコリを改善する治療を行なっております。

脳の血流が改善することにより、パーキンソンの症状のみならず、うつ症状や認知機能の向上も期待できます。

パーキンソン病に対して鍼灸が出来ること(8)

パーキンソン病では会話がしにくいという症状が出現する場合があります。その原因として唇や舌・咽を動かす筋肉が硬くなり、協調運動が障害されるためと考えられます。鍼灸では唇や舌・咽を動かす筋肉に直接アプローチをして筋肉の緊張を緩和する治療を行ないます。具体的には口輪筋・顎二腹筋などへアプローチします。

パーキンソン病に対して鍼灸が出来ること(7)

パーキンソン病では不眠も良くある症状です。

パーキンソン病では筋肉の緊張が強いので寝ても疲労感が取れにくい状態になっています。

不眠が続くと全体のコンディションが良くないので改善する必要があります。

軽度の不眠は鍼灸の適応疾患です。

鍼灸で筋肉の緊張を緩和することが出来ますので同じ時間寝ても疲労の回復が改善することが期待できます。

更に不安感を緩和する澤田流郄門や精神的緊張をやわらげる中封・太衝に鍼をします。

 

また、活動モードをリラックスモードに変える百会の鍼も効果的です。

夜間頻尿によって不眠が出現している場合には頻尿の治療を合わせていくことをお勧めしています。